昨日からお盆休みの方も多いのではないでしょうか。 皆様のお休みが素敵なものとなりますことをお祈りしております。 ここ、みらいーらでも楽しい時間をお過ごしいただけるようスタッフ一同励んでおりますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
そんなお盆休みはじめの8月10日は、ものづくりラボイベント「カミカラ工作」を行いました。事前募集による28名の参加者と、ご家族の方々にお集まりいただきました。 講師を務めるのはサイエンススタッフ「おーちゃん」。サイエンスショーでは優しくわかりやすい解説で柔らかく場を盛り上げる、サイエンスチームのお姉さんです。
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今回作成いただくのは触るとくるんと丸まるダンゴムシのペーパークラフト。作家の中村開己(なかむらはるき)氏が開発しました。中村氏は数多くのペーパークラフト作品を制作されており、どれも驚きある面白いしかけが組み込まれています。 今回のような制作キットも販売されておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
では早速作成開始!…の前に、まずは少しだけダンゴムシの生態について皆さんに学んでいただきました。
ダンゴムシの足は何本?何を食べるの?どんなところに住んでいるの?などのクイズに的確に答えられたみなさん。
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「ダンゴムシは何の仲間でしょうか?」のクイズでは「エビ・カニ」と正解を当てられた方が多く、おーちゃんも驚いていました。
ダンゴムシは触角が2対あることでエビ・カニと同じ「甲殻類」に分類されます。名前に「虫」が入るのに昆虫ではないのは面白いですよね。
さて、いよいよダンゴムシづくりの開始です。
まずは皆さんの前にパーツのついた台紙が配られます。丁寧に台紙からパーツを取り外してもらいました。
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とても真剣に取り組まれています。 パーツの取り外しが終わったら、山折り線・谷折り線に合わせて折りをいれてゆきます。青い実線が山折り、点線が谷折りです。
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折り紙などで経験がある方が多かったのでしょうか?みなさんサクサクと進められていました。
ここから少し難しくなります。
同じ番号同士のパーツを組み合わせ、立体的なかたちをつくってゆきます。
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どう合わせるとお手本のようなダンゴムシの形になるか、皆さん考えながらつくってゆきます。
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だんだん形がみえてきた様子。
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配布した輪ゴムを内側の仕掛け部分のパーツにひっかけて完成です!
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背中の部分をタッチすると、仕掛けのロックが外れ、輪ゴムの力でダンゴムシがくるっと丸まります。自分のつくったダンゴムシで、皆さん楽しそうに遊んでいました。
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終わりに、サイエンスチームで捕獲した本物のダンゴムシを観察してもらいました。箱の中に入れ、ブロックで迷路をつくってもらい動き方などを調べます。本物の生き物に興味しんしんで、様々なことを試して観察されていました。
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ダンゴムシは甲羅のつなぎ目がうすい皮でできており、それが内側にひっぱられることでくるりと丸まることができます。おなかや頭といった弱点を、まわりの敵から守るためにこのような姿になったのではないかといわれています。
ダンゴムシのように、生き物には面白い構造を持つものがたくさん存在します。身近な生き物たちをじっくり観察して紙や粘土で工作してみると、そのつくりがよりよく分かるかもしれませんね。