第13号の表紙は、キッズ・サイエンス・ランドでお子さんと写る三島さんです。
浜松科学館には、常設展中2階に0〜5歳の未就学児を対象にした「キッズ・サイエンス・ランド」というコーナーがあります。小さなお子様でも楽しく科学に触れられる場所として、ボールで遊べる展示があったり、絵本のような内装が設えられていたりします。
「ここで働く前は、科学館を利用するのは小学生だと思っていましたが、未就学の小さなお子さんを連れた方もたくさん利用されています。なので、そういった方々にもどんどん利用してもらえる科学館にしたいと考えています。」
「最近企画を担当した“さがして ためして みらいーら”もそのような思いを込めてつくりました。」
「“さがして ためして みらいーら”は、問題冊子を手に、常設展の各エリアにある展示を体験しながら答えを解いてゴールを目指すものです。冊子を通して、親子が一緒に展示を体験したり、考えたりしてコミュニケーションが生まれていくと嬉しいです。“浜松科学館で何をすればいい?”という方にも利用してもらいたいです。」
今年の夏に開催する特別展「みんなでひとりでパズル展」は、三島さんを含め学芸系を担当するチームが主体となって企画しました。手を動かして解き明かす、約20種類のパズルを揃えています。ジグソーパズルなどのメジャーなものから独特のルールがあるもの、職員考案のオリジナルパズルもあります。
合わせて、それぞれのパズルの背景にある数学的な理論も紹介します。
「皆さんパズルは好きですか?好きな人と苦手な人に分かれると思います。私はどちらかというと好きなほうですが、難解すぎるパズルは解けなくて苦手です。すいすいパズルを解いていく人ってすごいです!」
「ただ、簡単に解けないこともパズルの醍醐味ではないでしょうか。どのようにしたら良いのか試行錯誤し、失敗を繰り返した先に、”解けた!”という感動が待っていると思います。今回の特別展では、様々なパズルを”みんな”で解くものと、”ひとり”でじっくり挑戦してもらいたいものに分類して展示し、体験してもらえるようにしました。ひとりでは難しいものも、複数人でアイデアを出し合うことで解くことができるかもしれません。」
「表紙にも写っている巨大ソーマキューブは、ソーマキューブという立方体のパズルをとても大きくしたものです。一つのパーツが人ひとりくらいで持てるほどの大きさになっているので、ぜひ“みんな”で遊んでみてください。」
「大人と子どもが一緒になって体験を共有することで、深い学びや感動を得られるのではないでしょうか。これからも工夫を重ねて、科学を通した体験だけでなく、交流も生まれる浜松科学館を目指していきたいです。」