12月の星空案内(2020)

みなさん、こんにちは。浜松科学館天文チームです。
空気が澄んで、星がよく見える季節になりましたね。
2020年最後、12月の星空案内をお届けします。

12月の星空案内 ふたご座流星群をお楽しみに!

12月の星座
2020年12月 上旬:21時ごろ 中旬:20時ごろ 下旬:19時ごろ

南の空高い位置には赤く輝く火星が目立っています。その火星を取り囲むように、秋の星座が頭の上いっぱいに見えています。
ふたご座流星群が今月14日10時頃に極大となります。見ごろとしては13日夜中から14日明け方にかけてがオススメ。今回は月明かりの影響もないので、晴れてさえいればたくさんの流星を見ることができるはずです。ただし、防寒対策をしっかりして風邪を引かないようにしてくださいね。

今月の星座:くじら座

くじら座

10月のお話のつづき。

困ったケフェウス王に心優しいアンドロメダが言いました。
「国が救われるなら、私は喜んで生け贄になりましょう。」
ケフェウス王はアンドロメダを海辺の岩に鎖でつなぎ、泣く泣く生け贄として差し出します。そこにポセイドンがつかわした、山のように大きな化けクジラ「ティアマト」が現れて今にも食べられそうになった、その時!空駆ける天馬ペガススに乗った、勇者ペルセウスが通りかかりました。
ペルセウスは、目が合ったもの全てを石に変えてしまう怪物メドゥーサを退治した帰り道で、ティアマトに襲われようとしているアンドロメダをたまたま見つけたのでした。
ペルセウスはアンドロメダのもとに駆け付けると、ティアマトの目の前にメドゥーサの首をかざしました。すると、ティアマトはみるみる石へと変わって海の底へと沈んでいったのです。助けられたアンドロメダはペルセウスと結婚をして、末永く幸せに暮らしました。

(文:浜松科学館 天文チーム)

「スペースホットトピック」とは

スペースホットトピック

浜松科学館の3階プラネタリウム待機列の中ほどの天井に、モニターが取り付けられているのをご存じですか?少し気付きにくい場所ですが、そこでは「スペースホットトピック」を上映しています。隕石、ブラックホール、ノーベル賞など、主に宇宙に関する出来事や話題を映像でわかりやすく解説する展示物で、内容の更新は不定期です。5分以内で見終わることができる内容ですので、3階の天井をお気軽に見上げてみてくださいね。

12月6日、はやぶさ2帰還!

小惑星探査機「はやぶさ」を覚えていますか?小惑星イトカワの探査を目的として2003年に地球を出発したはやぶさは、小惑星に直接タッチしてサンプルを採取し持ち帰る という世界初の偉業に加えて、2010年に地球に帰還するまでのドラマチックすぎる行程が大きな話題となり、映画化されるほどの有名な探査機となりました。

さて、その後継機となる小惑星探査機「はやぶさ2」は、2014年に地球を出発し2018年に小惑星リュウグウに到着。探査を終えて、2020年12月6日に地球に帰還。はやぶさと比べるとスムースな行程となりました。その分、メディアに取り上げられることは少なく、はやぶさ2という探査機そのものをご存じでない方も多いかもしれません。しかしその探査では数々の難しいミッションを成功させ、世界初をいくつも達成しました。世界を驚かせるような、ひっそりとすごい探査機なのです。
では、その探査とは一体どんなものだったのでしょうか?それをご紹介するプラネタリウム新番組「おかえりなさい!はやぶさ2」を、11月21日から12月20日まで投映します。はやぶさ2の活躍を、ぜひご覧ください!

はやぶさ2
©️JAXA

浜松科学館で投映中の番組

おかえりなさい!はやぶさ2

その他投映中の番組

  • オーロラの調べ
  • タートルオデッセイ
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