早いもので今年もあと2ヶ月。ますます寒くなりますが、どうぞご自愛くださいませ。
さて、今月の星空案内をお届けします。
秋の星座を楽しもう
2020年11月 上旬:21時ごろ 中旬:20時ごろ 下旬:19時ごろ
秋の星空は明るい星が少なく派手さはありませんが、秋の夜長にじっくりと落ち着いて眺めるには最適です。
まず目立つのは、南西の低い位置にある木星と土星。そして、南の空に赤く輝く火星です。
火星の近くには、4つの星を結んでできる四角形「秋の四辺形」があります。そこから南の低い空に目を移すと「みなみのうお座」の一等星フォーマルハウトが輝いています。
東の空からは冬の星座も少しずつ顔を出し始めています。
今月の星座:みずがめ座
トロイアの王子ガニュメデスは誰もが息を飲むほどの美少年で、その体は金色に輝いて見えるほどでした。
その噂は神々の世界にも伝わり、大神ゼウスはそのガニュメデスを一目で気に入りました。そこでゼウスは鷲の姿に変身して人間界に舞い降り、
ガニュメデスをつかむとあっという間に神々の世界へと連れ去ってしまったのです。
ガニュメデスには永遠の若さと命が与えられ、神々のお酌をする係になりました。そのためガニュメデスが持つみずがめの中には、神々が飲むお酒ネクタルが入っているとも言われています。
(文:浜松科学館 天文チーム)
天浜線に乗り遅れないで!
オリジナル生解説番組「天竜浜名湖鉄道 星空紀行」が、11月20日で投映終了となります。みなさんはもうご覧になりましたか?ドームいっぱいに広がる天浜線列車内の実写映像。走行中の臨場感を楽しみつつ、車窓からの美しい風景を味わうことができます。
ミュージアムショップで開催中の「天浜線グッズと沿線の名物フェア」も同日終了。「まだ見てない!」という方は、ぜひお早めに!
「STAR FLIGHT」スタンプとは
毎月第3金曜日に開催している、プラネタリウム特別投映「STAR FLIGHT」。日本から飛び出して、海外の星空を生解説でお送りしています。ご観覧の際にスタンプパスポートをお渡しして、各回ごとにスタンプを押印。全12回の内、スタンプを6個以上集めていただくと、ちょっとしたプレゼントもご用意しています。さて、そのスタンプですが、各月ごとに違う模様の浜松科学館オリジナルスタンプとなっています。その月にご案内する国をモチーフにしたもので、プラネタリウム投映スタッフがデザインしました。7月から投映を開始して、11月が第5回目となります。
上のデザインはすでに投映した7月から10月までのスタンプです。11月から先のスタンプは秘密です。この先のスタンプは、ぜひ実際にご覧になって確かめてみてください。「STAR FLIGHT」および夜間特別開館「夜の科学館」は、高校生以上限定の催しです。詳しくはこちらをご覧ください。