3回目となる今年度は、10月5日~27日の会期中、当館のイベント「自由に研究ラボ」参加者、ポスター展示、ブース出展 計10校の学生約160名、プレゼンテーションコンテスト参加者がそれぞれの方法で自身の探究活動の成果を発表しました。
また、出展の有無に関わらず、たくさんの学生に参加していただくために、会期中、学生証を提示していただいた学生は常設展入場料を無料といたしました。(中学生は通常期間も無料です)
それぞれのブース、発表の様子を一部ご紹介します。
「自由に研究ラボ 成果ポスター展示」 10月5日~27日
「自由に研究ラボ」は電子顕微鏡、光学顕微鏡など科学館の実験機器を用いて、気になること、疑問を自由に研究できるイベントです。得られた実験結果をポスターにまとめ、発表しました。特に着眼点や研究方法が優れていた5名には、浜松医科大学 針山 孝彦氏より探究賞が授与されました。
浜松西高等学校中等部 科学部 生物班「地域の生物めぐり」 10月12日~20日 / 化学班「化学班の常時活動」 10月12日~20日 / 工学班「浜西科学部工学班」 10月14日
生物班と化学班は調査研究の結果をまとめたポスターや、成果物を展示しました。また、工学班は自作したピンボールやクレーンゲーム、野球盤を体験できるブースを出展しました。
浜松西高等学校 科学研究部 工学情報班「LED看板の展示」 10月13日~20日
LEDを使って作成した看板を展示しました。13日と20日は実際に点灯しながら、仕組みを解説しました。お子さんと保護者の方で説明の仕方を変えたり、回路の模型を使うなど、わかりやすく伝える工夫をしていました。
浜松城北工業高等学校 電子科「電々電子」 10月5日、6日
自作の電子機器やLEDを使用した展示と、LEDを使った工作のブースを出展しました。青色LEDのライトを作る工作は、大人も子どもも喜んで参加していました。
浜松科学館ジュニアボランティア「ガブガブダイナソー」「3Dプリンターを見てみよう」10月5日、6日
当館で活動しているジュニアボランティア(中学生、高校生)が展示・工作のブースを出展しました。日常ではあまり目にしない3Dプリンターの仕組みや技術について、実際に印刷されたものを手に取ってもらいながら解説しました。
静岡文化芸術大学 デザイン学部 的場研究室「インタラクションデザインに触れてみよう」 10月12日~14日
インタラクションデザイン(使う人の操作や、それによる機械の反応などを考えた設計)を活用して作成されたさまざまなゲームが体験できるブースを出展しました。
浜松学院中学校・高等学校 生物部 「結晶の成長が観察できるしおりを作ろう」 10月12日
尿素を使い、美しい結晶が観察できるしおりを作るブースを出展しました。しおりを作りながら、尿素とはどんな物質なのか、身近にある尿素の入ったものなどの解説を行っていました。
磐田東高等学校 自然科学研究部 「科学の楽しさ、美しさ」 10月12日
炎色反応やペットボトルトルネードなど、さまざまな実験を披露するブースを出展しました。参加者の皆さんは、目の前で起こるさまざまな現象を楽しんでいました。
聖隷クリストファー大学附属中・高等学校 科学部 「ミラクル偏光マジック」 10月14日
偏光板を利用した鉱物の観察や、工作を体験できるブースを出展しました。さまざまな科学現象を体験でき、参加者の皆さんもとても楽しんでいました。
磐田南高等学校 生物部 「DNAビーズで暗号解読!」 10月19日
DNAの二重らせん構造を模したビーズストラップ作りを行うブースを出展しました。難易度は少し高めでしたが、参加した方はじっくりと満足するまで作品を作っていました。
西遠女子学園 自然科学部「科学者への一歩を踏み出そう」 10月20日
アルコールの爆発や、ゾウの歯磨き粉実験などの科学実験を体験できるブースを出展しました。原理を丁寧に解説しながら、実験を行っていました。
常葉菊川附属高等学校 美術・デザイン科「科学xアート 缶バッジと絵本つくりで新たな宇宙に飛びこもう!」 10月20日
アートの手法「マーブリング」を用いて、缶バッジや絵本を作るブースを出展しました。アートの美しさや楽しさを参加者の皆さんと共有していました。
各学校の皆さんが、それぞれの持ち味を活かした展示、ブースを出展していました。どの学校のみなさんも、楽しそうに活動しており、普段の学校生活も充実している様子が伺えました。参加した来館者の皆さんからも「いろいろな学校があつまっていておもしろかった」「子ども達が夢中になれるものばかりでした。私も楽しめました。」などといった感想をいただきました。
また、出展校の学生さんからは、
「このイベントで展示することを目標に、展示物の改善点を検討したり、製作の計画を立てたりするなど、良い勉強になったと思います。また、人に説明するためには深い理解が必要なことや、サイエンスショーの見学を通して、どのような順序で説明すれば、分かりやすく伝えることができるかなどを学ぶことができたと思います。」
「普段活動する中では中々機会の無い外部の人々との接点を持つことができた点が良かったと感じており、自分たちがこれからどのような研究を行っていくのかの方針や視点を得ることができて良かった。」
といった感想をいただきました。同日の出展校の学生間の交流もあり、みなさん楽しんで活動していました。
科学の学園祭期間中に限らず、いつでも当館を交流の場、探究の場としてご活用いただければと思います。ご出展いただいた学生の皆様、ご担当の先生方、ご協力ありがとうございました。
科学の学園祭に参加をご検討の学生、教育機関の皆様は当館までお問い合わせください。
イベント名:秋の企画展 科学の学園祭2024
担当者:水谷・上野・山下
お問い合わせ:mizutani@mirai-ra.jp(水谷)