梅雨時で雲の多いこの季節。たまに晴れた日に、星が見えると嬉しくなりますね。
6月の星空案内をお届けします。
6月の星空案内 春から夏の星座へ
2021年6月 上旬:22時ごろ 中旬:21時ごろ 下旬:20時ごろ
惑星の位置は中旬ごろを目安にしています
この時期の星空は、まだ頭の上に春の星座が多く見られます。同じ時間帯でも、少しずつ西寄りの空に傾いてきてはいますが、まだまだ楽しむことができます。
東の空からは、夏の星座が見え始めています。特に、こと座の一等星ベガはとても明るいので、夏の星たちの中でも比較的見つけやすいかもしれません。ベガは「織り姫星」、わし座の一等星アルタイルが「彦星」です。
今月の星座:かんむり座
このおかげで無事に生還したテセウスは、アリアドネと一緒に帰りの船に乗り込みます。ところが、途中で立ち寄った島でテセウスは「アリアドネを連れ帰ってはいけない」との神託を受け、その島にアリアドネを置き去りにしてしまいました。
アリアドネが途方に暮れて泣いていると、酒神ディオニュソスが現れてアリアドネを優しくなぐさめました。さらに、宝石が散りばめられた美しいかんむりと共に求婚し、二人は幸せに暮らしました。
その時のかんむりが星座となって輝いているとされています。
時差を感じる時
昼間、メジャーリーグの生中継を見てみるとナイター照明が点いている。今、アメリカは夜なんだなぁ…と思うことはありませんか?
地球上では、朝の地域、夕方の地域、夜中の地域などが同時に存在し、地域ごとで時刻にも差をつける必要があります。それによって生じるのが時差です。地球は球形をしていて、太陽の光が当たっている側が昼、影になっている側が夜になります。昼と夜が移りかわるのは、地球がコマのようにクルクルと回転(自転)しているためです。
「協定世界時(Coordinated Universal Time:UTC)」は、ロンドンのグリニッジ天文台付近にある本初子午線(経度0度0分0秒)を基準としています。そこからの経度差分で、時刻の差をつけていきますが、経度差だけで細かく区切っていくと、一つの国のなかでも時差が発生してしまうため、そのような不都合が生まれないように、標準時間帯が設定されています。
日本で暮らす私たちが普段使っているのは、一般的に「日本標準時(Japan Standard Time:JST)」と呼ばれる標準時間帯です。UTCより9時間進んでいるので、例えばロンドンが午前8時のとき、日本は午後5時ということになりますね。
一方で、アメリカやロシアなどの国土が広い国では、全ての地域を同じ時間帯に収めるのが難しく、標準時間帯を分けています。
私たちは海外旅行をするとき、時差ボケに悩まされることが多いです。旅行先への到着直後から睡魔に勝てずお昼寝…なんてことになったら、なんだかもったいないですよね。
そんな皆さまに朗報です。浜松科学館では、毎月第 3 金曜日に、時差を気にせず気軽に海外旅行を楽しむことができます。特別プラネタリウム「STAR FLIGHT」は、海外の観光名所まで飛行機でひとっ飛びして、現地で見られる星空を生解説するプログラムです。
皆さまのご搭乗をお待ちしております。